枕と睡眠についての考察
保険医もいなかったので、勝手にベッドにあがらせてもらったが、やはり枕があわないのかまった
白い天井を睨みつけながらひたすら眠れない自分と戦っていて。
何だか自分がいたたまれなくて、思わず声を漏らす。 窓から真昼の太陽が差し込む。心地よいというには強すぎる日差しだが、もちろんカーテンをしめる いい加減イライラしはじめた所で、保健室のドアがガラリと開く音がした。 誰だよ、サボりか? いま授業中だぞオラ。 サボりの学生だったら追い返してやろうと、自分のことはとりあえず棚にあげて、ベッドのまわりをぐる 「おう獄寺、大丈夫か?」 やっぱりお前かよ。 「てめー山本。なにしてやがる」 いま授業中だろうが、お前のお得意な体育だろうが、さっさといけよ馬鹿野郎。 言葉にするのがしんどいぶん、その思いのたけを視線にこめて投げつける。が、当然この男はそんなこと 「いや、獄寺の顔色悪かったから、大丈夫かとおもって」 まさか『枕がかわって眠れなくて睡眠不足』だなんて山本に言えるわけもないのでそう言えば、山本が手の 「でも顔色わるかったって。しんどいんだろ?」 腹痛や頭痛にシップ貼ってどうすんだよ。 「別に病気じゃねぇ、ただの寝不足だ」 俺がそういうと、山本は少しぽかんとした顔をして、 「あ、でも俺もそれあるぜ」 といった。 「枕かわったり環境かわったりすると、体が緊張して寝付けないんだよ。獄寺きっとまだ、日本になれてないんだな」 山本が小さく笑う。 馬鹿にしたら、殴ってやろうと思った。呆れられたら、怒鳴ってやろうと思った。 「そうだ、獄寺! こうしようぜ!」 と言った時の俺はこれ以上なく嫌な顔をしていたはずなのだが、山本はこれぞ良案とばかりに許可もなく勝手 「ば、おま、何しやがる! でてけよ、このヤロっ!」 何がどうラッキーなんだよ、と突っ込みたかったが、ベッドの中で暴れている間にいつの間にか山本の腕が俺 「てめーっ」 開いた口が塞がらないというのは、この事だろうと思う。 「ほら、人がそばにいると寝れるかもしれねぇじゃん?」 あほか。 と。いってやろうと思った先から、不思議なことに睡魔が襲ってきて何もいえない。
畜生。 「子守唄、歌ってやろうか?」 はは、という山本の笑い声が聞こえたとおもったら、もう寝息が聞こえてきて。
「起きたら、覚えてろよ。畜生」
と一言いいすてて、山本の腕に顔をうずめ、久しぶりの睡眠を貪ることにした。
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ああもう、山本の腕枕以外で眠れなくなってしまえばいいよ。隼人は!!
ということで、大変大変大変お待たせしました!!
立波さまにささげますキリリク「保健室でイチャイチャする山獄」でしたが、
保健室あんま関係ないですよね…っ!
ほんっとおぉおに申し訳ないです!!!これだけお待たせしてこんなんで、
ほんとにすみません…っ!!!
いかにも出来てるような二人ですが、まだ付き合ってないみたいです。
付き合い始めるまであと一ヶ月チョイぐらいの、カウントダウン期間。