短く笑って、長く泣く。(前編)
俺の獄寺が女の子からラブレターもらっていた。 受け取るな。受け取るな。 あのな、そこの名前もしらない女子。それと、いっぱいいるであろう獄寺を好きな女子生徒諸君。 そこにいる銀髪の目つきの悪いカワイイ男の子は俺のものだから、勝手に誘惑しないように。ほ とかなんとか。 「 」 嫌だ。 それってさ、俺と別れるって、そういうことなのか? 獄寺。 教室の中には一人残った獄寺が手渡された手紙をじっと見ていて、その光景をそれ以上見ていたくなかっ 「獄寺っ!」 俺が名前をよぶと獄寺ははじかれたように顔を上げて、手紙をポケットに隠す。 「ごめん、待たせた! 帰ろうぜ」 明日休みだから今日とまりに行くから絶対一緒に帰ろう部活終わるの待っててお願い。 それに、今日でなくても獄寺がそういうつもりならばこれはいつか必ず起こるであろうことで。 ふとみれば、獄寺の手がまだポケットの中に入っていて。何か言いたげに唇がかすかに震えている。 その先にあるのが別れの言葉ならば、聞きたくねぇよ。獄寺。 「……なぁ」 何か言いかけた獄寺の言葉にかぶせるように俺が言えば、困ったように笑う。 「ああ」 獄寺が笑う。それがあまりに不器用で愛しくて。 |
ということで、少し短いですが前編です。
ぶっちゃけ後編はエロの予定です。……てへv(笑ってごまかしてる場合じゃない)
苦手な方はごめんなさい!
題名は「短く笑って、長く泣く。それが恋の習いだ。」というガイベル
という人の名言から。