sea turtle



「ば……か、てめ、こんなとこで盛ってんじゃねーよ!」
「しょうがないだろ……獄寺が誘うから」
「誘ってねーよ!」

暗い体育倉庫で獄寺の叫びが響くけれど、当然山本は無視をした。
そっと獄寺の体操服のなかに手を這わせて、耳元で囁く。

「獄寺、乳首たってる」

人差し指で弄びながら、なるべく低い声でいえば獄寺の耳が一瞬で赤く染まった。

「ま、まじでやめろって……、人が来る」
「鍵かけたし、外鍵は俺がもってるしへーき」
「や……、そういうもんだいじゃ、んっ」

山本を押し返したり頭を振ってみたり唇を噛んでみたり。
小さな抵抗をくりかえすけれど、それは山本を煽るだけで。

「も、がまんできねー。助けて? 獄寺」

舌先で獄寺の唇の形をゆっくりとなぞり、あいた口から侵入して中を犯す。

(あんな獄寺みて、冷静じゃいられるかっつの)

すでにとろんとした目の獄寺に安心させるように笑って、ぎゅっと抱きしめた。


ことの発端はさっきの体育の授業で。
科目は卓球。ツナと獄寺と班がわかれて拗ねていた山本がふと二人のいる卓球台をみると、誰もいな
い。さがせば台の近くで何やら盛り上がっているようだった。

「ん……」

しかも獄寺があえいでいる。
山本がいそいで近づいて様子をみにいくと、愛しの恋人がピンポン玉をくわえていた。

「最近テレビでピンポン玉くわえて、どんなに面白くても口からおとしたらだめっていうのがあるらしくてさ。皆でそれをやってるんだよ」

最初は獄寺は絶対嫌だと断ったらしいが、ツナにやろうといわれて仕方なくさせられているらしい。
クラスメイトが熱心に説明してくれるのを話半分で聞きながら、目が離せない。

(ツナのやつ……)

俺がいないところで獄寺であそびやがって……と、腹がたつ反面「でかした」といいたい気もする。
なにしろピンポン玉をくわえる獄寺はかわいすぎた。

 

そしてもちろんそんな獄寺の姿をみて山本が冷静でいられるはずもなく、今にいたるわけである。
体育がおわるなり帰ろうとする獄寺の手を引き寄せて、むりやり体育倉庫の中に連れ込んだ。

「……は、ぁん、あ……や、もとぉ」

唾液をのせた舌で何度も獄寺の胸の飾りを舐る。硬いマットの上に押し倒して、抵抗をなくした獄寺
のハーフパンツを下着ごとはぎとった。

「ま、じで、すんのかよっ」

熱を含んだ声と目でとわれて、山本はごくりと喉をならす。

「まじで、したい。 ダメ?」

ダメといわれても止まる気なんてないくせに。
恨めしげに獄寺がにらむと、何も言わずにキスがおちてくる。
そしてあらかじめ用意していたらしいピンポン玉をポケットから取り出して、獄寺の口の中に入れた。

「はっ、ん……!?」
「これ獄寺がやってる姿見て、すげぇ嫉妬した」
「んんんっ!」
「俺以外のやつに、そんなえろい顔みせんなよな」

落とすなよ? といって指でピンポン玉をおさえながら自分は下に移動し、立ち上がった獄寺自身を
なめる。

「んっ、 ん、んんん!」

逃げる腰を追いかけるように空いた手で捕まえて、食べるように口にくわえた。
じゅぷじゅぷとわざと音をたてて舐めれば、獄寺の手が山本の頭にのびて髪をつかむ。

「ふ、ん……んぁ、ん」

無理にピンポン玉をくわえさせられているその隙間から唾液がおちる。山本はそれを指ですくいとって、そのまま後ろの蕾にあてた。
昨日も山本の熱い高まりに貫かれたそこは、すでに欲しそうに震えていて欲情をさそう。

「やらしーのな。お前のここ」

ゆっくりと指を侵入させれば、熱い内壁がなかへと誘う。前は口で、後ろは指で犯すと指を離した隙
に口からピンポン玉が落ちた。
獄寺の腹のあたりに落ちたピンポン玉を、山本が長い指で拾いあげる。

「そうだ」

そして悪戯を思いついた子供のように笑って、獄寺の前と後ろを開放した。

「んぁ……」

おもわず求めるような声がこぼれて、あわてて獄寺は口を押さえる。耳だけではなく全身をあかく染
めている恋人をみて、山本が笑った。
 
「なぁ、獄寺。お前ツナの言うこと聞いてコレくわえたんだからさ、俺の頼みもきけるよな?」
「んだよ……」

嫌な予感がする、と思ったときには遅かった。
獄寺の唾液で濡れそぼったピンポン玉を、後ろにあてる。

「くわえてみろよ」
「後ろの口で」という山本の言葉が理解できず、というより理解したくなくて獄寺は首をかしげた。
 
「できるよな?」

くい、と少し押さえてやると獄寺の頭がいきよく横にふれる。

「む、む、むりだ! 絶対むり!」
「やってみねえとわかんねぇじゃん」

ならお前がやれよ、と言おうとした所でまた力を加えられた。山本のものより随分とちいさいそれは入らないこともないだろうが、冗談ではない。愛する恋人のものだから我慢して羞恥に耐えているというのに、そんなわけの分からないものを体内にいれるなんて想像するだけで身震いがした。
 
「頼む、から、やめてくれよ……」

涙まで浮かべて懇願するのに、

「大丈夫、こわくねぇから」

と恋人は話をきかない。
額に、鼻先に、唇に。キスをしながら、山本はピンポン玉をいっきに獄寺の体内に挿入した。

「ひぁ、ぁああっ、んっ!」
「かわいいごくでら」

小さな入り口が白い玉を飲み込んでいく。大きく足をひろげさせて、その様子をじっと見詰めている
と上からぽたりとしずくが落ちてきた。

「や、やめ……むりだから、やめろって……」

目が零れ落ちるんじゃないかというほど涙を流しながら、獄寺は頭をふって懇願する。その表情が、また山本を煽っていく。

「でももう、飲み込んじゃったぜ?」
「ん、むり……だから、とれよ……!」
 
言いながらも、獄寺の前は萎えてはいない。それを確かめてから、山本はまたポケットからピンポン玉を取り出した。

「もう一個ぐらい、いけそうだな」
「や、いやだ……、たのむから、たのむから山本……っ!」

悲痛ともいえる叫びを無視してまた、中へ。先に入っていた異物が押されて中にいけば、また一つ高い声がもれた。

「も、も、おかしくなるっ」

獄寺の息が荒い。肩が恐怖と快感で震えている。
潤んだ目も赤い鼻も小さく開いている口も。全てが愛しくて虐めたいと思った。

「は、ぁ、ん、はぁ……も、も……無理、んん」
「うん、じゃあ自分でだせよ」
「なっ……」

信じられないと、おおきく目をみひらく獄寺の前を、手で包み込むように下から上へと扱いていく。

「ん、ぁ、いやぁ、……むり、だ、むりだから……っ」
「腹に力いれたらでるだろ?」

そういって獄寺の腹を手のひらでおさえると、小さく蕾がひらいて中から白いものが顔をだした。

「やぁ、ん……」
「ほら、じぶんで出せって」

またくいっと腹を押せば、今度こそピンポン玉が獄寺の中から零れ落ちる。山本はそれをひろって、わざと獄寺の目の前で舐めた。

「熱くなってる」
「あ、ああ……」

たえらないとばかりに獄寺の両手が顔を覆う。その隙間から流れ落ちる涙を舌ですくって、また腹をおさえた。

「今度こそ、一人でだせよ? じゃないと、ずっと中に入ったままだし」

中にいれたまま俺のいれてほしい? と低い声でとわれれば、獄寺は首を横にふるしかない。

「ん……」

獄寺の唇がつよく結ばれて白くなっていく。その代わりとばかりに顔は真っ赤だ。
羞恥にたえながら腹に力をいれて異物をだそうとする獄寺を手伝いたいのか邪魔をしたいのか、また前で手を動かしはじめる。

「はぁ、ん……んぁ」

ぽろぽろと獄寺の涙がこぼれて、ピンポン玉が中から零れ落ちた。その瞬間先端に爪をたてると、勢いよく白濁が飛び出す。

「あぁ、あ……んぁ」
「できたじゃん」

獄寺の頭をなでてやりながら残ったものまで搾り出そうとするように、前をしごく手をとめない。

「っく、しょ……や、もと」
「ん?」
「てめ、あとで、覚えて、ろ……んっ」

確かにこれはあとで殴られても仕方ないなと思いながら、どうせ殴られるならとばかりに今も欲しそうに震えている後ろの窄まりに自身をあてた。

「あとで、な」

まあ歯の一本ぐらいなら、獄寺のこんな姿をみれた代償としてはやすいかもしれないと、山本は一人笑みをかみ殺した

 

当時ちまたでブームになったUMIGAMEぷれい。
スミマセンスミマセンスミマセンー!